メナード美術館は、日本メナード化粧品株式会社の創業者、野々川大介・美寿子夫妻が中心となり、20数年にわたり収集した美術作品を広く公開するため、1987年10月、夫妻の出身地である愛知県小牧市に開館しました。 豊かな自然と落ち着いた雰囲気の中で、じっくりと美術作品を鑑賞することができます。開館以降も会長夫妻の考えを引き継ぎ、現社長夫妻を中心に、文化ある企業としてメナード・コレクションのさらなる充実を目指しています。現在、収蔵作品は1,500点を越すまでになりました。
本館は、左右対称の平屋建てで、外壁に御影石を積み上げた重厚な作りとなっています。入口には、日本画家・加山又造画伯の揮毫による石造りの館銘板が設置されており、石段からアプローチへ進む先には、浄化をもたらす噴水の音が街の喧騒を忘れさせ、芸術の世界へと導きます。高い天井と大理石を用いた内壁で、自然光が差し込む心地よい空間を醸し出す展示室1をはじめ、5つの展示室が中庭を囲むように配置されています。それぞれ趣の異なる部屋で、リラックスして鑑賞することができます。敷地内には別館アネックス・ホールがあり、資料閲覧や休憩場所として利用できるほか、ミニコンサートやワークショップなどのイベントを随時実施しています。