
造幣博物館は、明治44年(1911年)に火力発電所として建てられた建物で、造幣局構内に残る唯一の明治時代のレンガ造りの西洋風建物です。昭和44年(1969年)に建物の保存を図り、造幣局が保管していた貴重な貨幣などを一般公開し、造幣局の事業を紹介するため当時の外観をそのままに改装し、「造幣博物館」として開館しました。
2階展示室では、創業当時使われていたガス燈、天秤など局内で製作したものをはじめ、見本貨幣・極印、お雇い外国人に関する資料及び当時日本で最初に使われた、ヘボン式和英辞典などを展示しています。また、造幣局の勲章の製造技術を生かして製造された金属工芸品、東京及び長野オリンピック入賞メダル、国民栄誉賞盾などの展示、貨幣と勲章の製造工程を実物やパネルを使ってわかりやすく説明しています。
3階展示室では、古代に作られた中国貨幣(貝貨、刀幣、馬蹄銀など)をはじめ、わが国の貨幣、富本銭・和同開珎や皇朝十二銭、豊臣・徳川時代の大判・小判や丁銀、地方貨など、また、明治の金・銀貨幣をはじめ現在流通している貨幣・記念貨幣や世界各国のさまざまな貨幣を展示しています。
平成20年(2008年)より「人に優しい博物館、環境に配慮した博物館、魅せる博物館」を目指し、展示や設備に最新の手法を導入して大改装を行い、平成21年(2009年)4月にリニューアルオープンしました。
所在地 | 大阪府大阪市北区天満1-1-79 |
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開館時間 | 9:00-16:45(入館は16時まで) |
休館日 | 年末年始、「桜の通り抜け」開催期間 毎月第3水曜日 ※展示品の入替日等のため臨時休館することがあります。 |
アクセス | ・JR東西線「大阪城北詰駅」徒歩9分 |