
土器に始まって近年の壺屋焼にいたる沖縄の焼物の歴史をひも解くと、焼物の色やかたち、文様にそのまま沖縄の歴史が現れているような気がするのが不思議です。自然を素材にして手を使い、火を使って作られてきた焼物が、常に人々の暮らしの傍らにあったからでしょうか。
沖縄の“ヤチムン(焼物)”の中心的窯場である壺屋は、現在は市街地になっていますが、戦前は閑静な農村風景の中にありました。戦災をあまり受けなったため、伝統的な石垣に囲まれた昔ながらの路地と文化財が残されていて、点在する陶器工房や販売店とともに情緒あふれる街並みを形作っています。街並みの一角にある那覇市立壺屋焼物博物館は、地域に根ざし、地域とともに歩みながら、沖縄の焼物の歴史や文化を明らかにするとともに、その未来を市民とともにさぐり、展望する、との趣旨で造られました。
所在地 | 沖縄県那覇市壺屋1丁目9番32号 |
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開館時間 | 10 時~18 時(最終入館は17時30分まで) |
休館日 | 月曜日、年末年始(12月28日から1月4日) ※ただし、月曜日が休日にあたる場合は開館します。 ※その他、資料整理に伴う臨時休館日があります。 |
アクセス | ■モノレール「牧志駅」徒歩10分 ■壺屋バス停から徒歩5分 ■開南バス停から徒歩5分 |