
国立民族学博物館(みんぱく)は、文化人類学・民族学に関する調査・研究をおこない、その成果に基づいて世界の諸民族の社会と文化に関する情報を人々に提供し、諸民族についての認識と理解を深めることを目的として、1974(昭和49)年に創設され、1977(昭和52)年11月に開館しました。
敷地全体が公園計画に調和するように、建物の高さを全体的にできる限り低く押さえ、伝統的な日本建築のもつ美の特色を活かしています。1階に収蔵、2階に展示、3、4階に研究の機能をまとめて配置し、建物の中央部には採光が可能なパティオ(中庭)を設けています。
所在地 | 大阪府吹田市千里万博公園10-1 |
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開館時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 水曜日(※ただし、水曜日が祝日の場合は翌日が休館日) 年末年始(12月28日~1月4日) |
アクセス | ・大阪モノレール本線「万博記念公園駅」徒歩15分 ・大阪モノレール彩都線「公園東口駅」徒歩15分 |
地域展示と通文化展示による展示構成。
地域展示では、世界をオセアニア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、それに日本を含むアジア各地域に分け、オセアニアを出発して東回りに世界を一周し、最後に日本にたどり着く構成をとっています。日本の文化を世界各地の文化との関連の中で理解できるように配慮したものです。民博では、創設以来、世界の民族文化に優劣はなく、すべて等しい価値をもつという認識にもとづいて、展示をつくり上げてきました。それぞれの文化に見られる違いは、人類の営みの豊かな多様性を示すものとして展示されています。また、世界の人びとの暮らしがよくわかるように、衣食住などの生活用品を中心とした展示になっているのも特徴のひとつです。
一方、通文化展示とは、特定の地域単位でなく、特定のジャンルを取り上げて広く世界の民族文化を通覧する展示で、現在は音楽と言語についての展示を常設しています。