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THIS IS JAPAN IN TOKYO
〜永遠の日本美術の名宝〜

重要美術品 猛虎図 狩野尚信

江戸時代前期(17世紀)紙本墨画淡彩 軸装 141.0×231.0cm

展示期間 2020年9月1日 (火) ~10月18日 (日)

東京富士美術館

THIS IS JAPAN IN TOKYO 〜永遠の日本美術の名宝〜

2019年9月、ICOM(国際博物館会議)京都大会を記念して、東京富士美術館が所蔵する日本美術の名品から選りすぐった「百花繚乱 ニッポン×ビジュツ」展が、京都文化博物館にて開催され、京都を訪れた訪日外国人をはじめ、多くの来館者から好評を博しました。本展はその里帰り展となるものです。
当館が所蔵する日本美術作品は、平安時代から近現代に至る多様な分野にわたっています。本展では千年の歴史の中で育まれてきた日本文化の豊穣な芸術世界のエッセンスをコンパクトにわかりやすく楽しむことができるように「キモカワ」「サムライ」「デザイン」「黄金」「四季」「富士山」など日本美術を特色付けるキーワードを通し、ニッポンのビジュツを俯瞰的に横断します。絵画、浮世絵版画、漆工、刀剣、武具甲冑などの多様な分野におよぶ93点の名品を通して、日本の歴史と文化の多様性について理解していただけるとともに、日本美術の豊かさに触れる絶好の機会となるでしょう。
本展は、東京富士美術館がこれまで世界各国の政府・文化機関等の要請を受けて、海外15カ国1地域で24回にわたり開催してきた、当館所蔵日本美術の名宝展の集大成ともいえる展覧会です。来館者の皆さまにとって本展が、日本の歴史と文化の多様性や、日本美術の豊かさに触れる機会となれば幸いです。

象図 伊藤若冲
寛政2年(1790)
紙本墨画 軸装 155.5×77.3cm

展示期間
2020年10月20日 (火) ~11月29日 (日)

象を画面いっぱいに真正面から描く。細長い画面を逆手にとった意表を突く大胆な構図である。象の背景となる部分を全て墨で塗りつぶし、象を着色せず引き立てる手法も効果的で、これは拓版画の効果を肉筆画に応用したものと推測される。単純な作風に見えるが、淡墨と濃墨を細心の配慮を払って用いていることが理解できる。背中を三本の曲線だけで表わすなど抽象化されていて興味深い。その落款と印章から若冲70歳代半ばの作と知れる。享保13年(1728)、第8代将軍徳川吉宗の要請で実際の象が日本に持ち込まれ、その翌年、長崎から江戸まで歩いて移動したという。14歳を迎えた若冲は、おそらく京都の地でその象を実見したとみられる。本作は、実際に見たであろう象の記憶そのままに、畳一畳近くある大型の画牋紙からはみ出るほどの迫力で描かれている。若冲が手がけた「正面書きの象」は、代表作として名高い「樹下鳥獣図屏風」「鳥獣花木図屏風」を合わせて、現在確認できるのは5点のみ。本作はそのうちの稀少な1点である。

白糸裾萌葱紺威鎧 兜・大袖・小具足付
江戸時代後期(19世紀)
鉄、絹、革、葦、漆、銅

幕末の薩摩藩主島津斉彬が着用したと伝えられる大鎧。制作当初の状態で各部が完全に揃っているものとして、大変貴重である。兜の鉢は、古く鎌倉時代のものを転用しており、各所に取り付けられた金具の装飾は豪華な作りで、他に例を見ないほど手の込んだ金具である。また胴前面の獅子牡丹文様の弦走の韋、籠手の蒔絵に加え、白色、萌黄色、紺色の三段の威絲など、全体に勇壮さ、重厚さに優雅さ、軽快さの感じられる上品な作風である。

風神雷神図襖 鈴木其一
江戸時代後期(19世紀)
絹本着色 襖(八面)
168.0×115.5cm(各)

俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一という琳派の巨匠たちによって手がけられてきた重要画題である「風神雷神図」を抱一の高弟其一が再構成した作品。3人の巨匠が二曲の金地屏風に二神を収めたのに対し、其一は絹本の襖四面に各々を描いた。この襖絵は元々4面が表裏にくるよう仕立てられていたという。白と緑の軽やかな色彩を得た風神・雷神は、墨の滲みを使った柔らかな雲を従えて、与えられた広々とした空間を我が物顔で支配している。其一は、師である酒井抱一とともに、大らかで典雅な気風の京琳派に対して、瀟洒で機知的な近代性を併せもった「江戸琳派」を確立させた。本作では風神・雷神の二神の胴体・腕・足の凹凸を表す描線や目玉の周囲にわずかな陰影を施し、立体性をより強調しているのが見て取れ、他の3巨匠にはないリアリティへの追求が窺える。落款には「為三堂」「噲々」の印、「祝琳斎其一」の署名がなされており、抱一の死後、其一独自の作風を確立しゆく30代半ばから40代後半の充溢した時代の作と考えられる。

冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏 葛飾北斎
天保1−天保3年(1830-32)頃
木版多色刷 横大判錦絵
24.6×36.5cm

展示期間
2020年9月1日 (火) ~10月18日 (日)

眼前で激しく逆巻く大波と波間の遥か遠くに鎮座する富士山。動と静、遠と近を対比させる絶妙な構図は、海外でも「グレート・ウェーヴ」と称され、画家ゴッホや作曲家ドビュッシーをはじめ世界的に賞讃を受けた。波に翻弄される3艘の船は「押送り舟」と呼ばれる舟で、伊豆や安房の方から江戸湾に入り、日本橋などの市場に鮮魚や野菜を運搬していた。千葉県木更津方面から江戸湾を臨んで描いたとの説もある。

 

■ 東京富士美術館公式サイト

会期 2020年9月1日(火)~11月29日(日)
会場 東京富士美術館
本館・企画展示室1〜4
開館時間 10:00~17:00(16:30受付終了)
休館日
月曜日(祝日の場合は開館。翌日火曜日が振替休館)※9月21日(月・祝)・9月22日(火・祝)・11月23日(月・祝)は開館、9月23日(水)・11月24日(火)は休館
入場料金 大人1300(1000)円、大高生800(700)円、中小生400(300)円、未就学児無料
アクセス
■ JR八王子駅 北口
始発から12:29発までは
西東京バス14番のりばより

創価大正門東京富士美術館行き
創価大学循環
「創価大正門東京富士美術館」で下車

12:31発以降は、
(ひよどり山トンネル経由)西東京バス12番のりばより

創価大正門東京富士美術館行き
創価大学循環
(八日町経由)西東京バス11番のりばより

創価大学循環
いずれも「創価大正門東京富士美術館」で下車

■ 京王八王子駅
西東京バス4番のりばより

創価大正門東京富士美術館行き
創価大学循環
「創価大正門東京富士美術館」で下車