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「美の競演-静嘉堂の名宝-」展

灰被天目 毛利天目

南宋~元時代(12~13世紀) 高6.3cm × 口径12.4cm ×高台径4.5cm 【全期】

  大名・毛利家に伝えられた灰被天目と付属の「堆朱屈輪文天目台」(元~明時代)は、朱・黒・黄と幾重にも塗り重ねらられた漆の層が、斜めに鋭く彫られた断面から鑑賞される。ぐり文とは、唐草状のくりくりした彫りの形から日本で付けられた名称。

静嘉堂文庫美術館

「美の競演-静嘉堂の名宝-」展

三菱創業150周年となる本年、三菱の第2代社長の岩﨑彌之助(1851~1908)、三菱の第4代社長の岩﨑小彌太(1879~1945)蒐集の古典籍、東洋の古美術品を所蔵する静嘉堂では、今日に伝えられた絵画や茶道具、陶磁器、漆工芸、彫刻、刀剣などから名品を精選し、前・後期に分けて展観します。展示室のエントランスでは、岩﨑家が明治から昭和初期にかけて所有した深川別邸(ジョサイア・コンドル設計、跡地は現在の清澄庭園)や麻布鳥居坂の本邸(跡地は現在の国際文化会館)に飾られていた作品が皆様をお迎えいたします。
本展では、重要文化財13点、重要美術品8点を含む、各ジャンルを代表する作品から数点ずつを選び、それぞれが互いの魅力を引き立て合い“競演”する様子を、楽しくご鑑賞いただけるような構成としています。名宝のたたえる格式ある美、斬新な意匠、卓越した技をご堪能いただければ幸いです。
また静嘉堂では開館以来、岩﨑家の社会貢献の精神を受継ぎ、わが国で作り出され、あるいは舶載された貴重な文化財を継承してゆくために、美術品の修理事業を行ってまいりました。本展では修理を終えて美しく蘇った山水画の屏風や掛幅、仏画や墨跡なども出品いたします。
夏の緑深い季節、自然豊かな世田谷の杜の中の“美の競演”を、どうぞお楽しみ下さい。

重要文化財 春日本迹曼荼羅
鎌倉時代(14世紀) 【 後期】 縦126.0cm × 横55.0cm

春日大社の十社の神々とその本地仏を画面中央に大きく配し、背景は群青を塗りこめ虚空とする。本地仏の着衣には截金を用い、神々も色彩も豊かに描かれる。春日の風景は、画面上部に山々、下部に春日大社の二の鳥居と五位橋を描くのみである。修理後初公開。

春日鹿曼荼羅
室町時代(15世紀) 【 後期】  縦160.2cm × 横67.4cm

祭神・武甕槌命が白鹿に乗って常陸国鹿島から奈良・御蓋山に影向したという信仰に基づき、神鹿を中心に描く形式を鹿曼荼羅と呼ぶ。群青の虚空に立つ神鹿の鞍から伸びる榊には金色の鏡面が表され、その中に十一面観音が細緻に描かれる。十一面観音は春日大社第四殿の本地仏にあたる。画面上部には春日山や御蓋山が描かれている。

酒井抱一 「絵手鑑」
江戸時代(19世紀) 各25.1cm × 19.9cm【場面替えありー全期】

江戸後期を代表する文化人であり、江戸琳派の祖とも謳われる、酒井抱一(1761-1829年)。彼の描く72図が一冊の画帖に貼りこまれた「絵手鑑」。私淑していた尾形光琳のみならず、狩野派・土佐派・円山四条派・漢画などのほか、伊藤若冲の図様もとり入れる。俳諧に通じた抱一ならではの画題の競演が楽しめる。

 

【静嘉堂文庫美術館 公式サイト】

会期 2020年6月27日(土)~9月22日(火・祝)
前期展示:6月27日(土)~8月2日(日)
後期展示:8月4日(火)~9月22日(火・祝)
会場 静嘉堂文庫美術館
開館時間 10時~16時30分(入館は16時まで)
休館日 月曜日(ただし、8月10日、9月21日は開館)、8月11日(火)
入館料 一般1000円、大高生及び障害者手帳をお持ちの方(同伴者1名を含む)700円
中学生以下無料 
備考 ※新型コロナウィルス感染予防及び防止のため、予定を変更する場合がございます。静嘉堂文庫美術館のホームページ等で最新の情報をご確認下さい。
※発熱等、風邪の症状がある方は、ご来館をお控え下さい。館内では、マスク着用・咳エチケットの励行にご協力下さい。
アクセス
【バス】
・東急田園都市線「二子玉川駅」バスターミナル4番のりばから
 東急コーチバス「玉30・31・32系統」で 「静嘉堂文庫」下車
 所要時間は通常8~10分。運行本数1時間に約4本。
 案内標識に沿って徒歩約5分です。
・小田急線「成城学園前駅」南口バスのりばから
 二子玉川駅行きバスにて「吉沢」下車。
 大蔵通りを北東方向に徒歩約10分です。

【タクシー】
・東急田園都市線「二子玉川駅」から約10分
・小田急線「成城学園前駅」から約20分