Connections-海を越える憧れ、
日本とフランスの150年

フィンセント・ファン・ゴッホ《ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋》
1888年 ポーラ美術館
ポーラ美術館
Connections-海を越える憧れ、日本とフランスの150年
19世紀後半から盛んになるジャポニスムは、欧米の芸術に大きな刺激を与え、モネやゴッホなどの創作の重要なインスピレーション源となりました。時を同じくして、黒田清輝をはじめとする日本人画学生がフランスへ留学し、彼らが現地で学んだ美術はその後の近代日本美術の礎となっていきました。大正期には、雑誌『白樺』を通じた日本人のゴッホ信仰、セザンヌやルノワールへの傾倒が強まるなど、異国への憧憬は芸術家たちの想像力をますますかき立てていったのです。
近代化の進む激動の時代、日本とフランスという2つの国は、新しい美の基準や感性を模索する上で互いに必要不可欠な存在だったといえます。本展は、大量のモノや情報、そして人の往来が可能となった時代に、双方の芸術が織りなした「美の往還」を、ポーラ美術館の西洋絵画および日本の洋画コレクションを軸に辿る試みです。
また、現代の私たちも度々経験する異文化に対する憧れや好奇心、幻想や「ずれ」にも着目します。こうした経験や感覚をテーマとして制作された、国際的に活躍する現代のアーティストの作品を通して、異文化理解の本質や魅力にも迫ります。
【展示会場入口】(C)Ken KATO
【展示風景】(c)Ken KATO
森村泰昌《肖像(ゴッホ)》 1985年(昭和60) 高松市美術館
会期 | 2020年11月14日(土)~2021年4月4日(日)会期中無休 ※会期中に展示替えがございます |
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会場 | ポーラ美術館 |
開館時間 | 9:00 ~ 17:00(最終入館は16:30) |
入館料 | 大人1,800円(税込)、シニア割引(65歳以上)1,600円(税込)、大学・高校生1,300円(税込)、中学以下無料 |
アクセス | ・JR「小田原駅」、小田急「小田原駅」から箱根登山バスで1時間 ・小田急「箱根湯本駅」から箱根登山バスで40分 ・箱根登山鉄道「強羅駅」から施設めぐりバスで13分 |