• TOP
  • 記事
  • 川瀬巴水 旅と郷愁の風景 - 東京アートファン

川瀬巴水 旅と郷愁の風景

《池上市之倉(夕陽)》

川瀬巴水 東京二十景 1928(昭和3)年  木版、紙

渡邊木版美術画舗

SOMPO美術館

川瀬巴水 旅と郷愁の風景

大正から昭和にかけて活躍した版画家・川瀬巴水(1883~1957)の回顧展です。巴水は、微風に誘われ、太陽や雲、雨を友として旅に暮らし、庶民の生活が息づく四季折々の風景を生涯描き続けました。それは近代化の波が押し寄せ、街や風景がめまぐるしく変貌していく時代にあって、日本の原風景を求める旅でもありました。その版画制作を支えたのが、浮世絵版画にかわる新しい時代の版画《新版画》を推進した版元の渡邊庄三郎でした。二人の強固な制作欲は、海外にも通用する木版「美」の構築をめざし、今や巴水の風景版画は、郷愁や安らぎをもたらす木版画として多くの人々に愛されています。

本展覧会は、初期から晩年までの木版画作品より、まとめて見る機会の少ないシリーズ(連作)を中心に構成し、巴水の世界へ誘います。伝統木版技術を駆使した詩情豊かな版画群は、都会のしばしのオアシスとなることでしょう。

会期中に一部展示替えあり
【前期】10月2日(土)~11月14日(日)
【後期】11月17日(水)~12月26日(日)

《陸奥三島川》
川瀬巴水
旅みやげ第一集
1919(大正8)年 夏
木版、紙
渡邊木版美術画舗

 

《月嶋の渡舟場》
川瀬巴水
東京十二ヶ月
1921(大正10)年10月
木版、紙
渡邊木版美術画舗

 

《馬込の月》
川瀬巴水
東京二十景
1930(昭和5)年
木版、紙
渡邊木版美術画舗

 

《芝増上寺》
川瀬巴水
東京二十景
1925(大正14)年
木版、紙
渡邊木版美術画舗

 

《駿河 興津町》
川瀬巴水
東海道風景選集
1934(昭和9)年3月
木版、紙
渡邊木版美術画舗
【前期のみ出品】

 

 

《平泉金色堂》
川瀬巴水
1957(昭和32)年
木版、紙
渡邊木版美術画舗

 

■ 公式サイトはこちら

 

会期 2021.10.02(土)- 12.26(日)
会場 SOMPO美術館
開館時間 10:00 - 18:00
(入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜日※/展示替期間/年末年始
11月16日(火):展示替えのため
※ 祝日・振替休日の場合は開館

注意事項 本展は日時指定入場制です。事前に日時指定のオンラインチケットをご購入ください。入場無料の方もオンラインチケット(無料)を取得のうえ、ご来館ください。時間枠の定員に空きがある場合に限り、美術館受付で当日窓口チケットを販売します。
アクセス
・JR「新宿駅」西口から徒歩5分
・東京メトロ「新宿駅」から徒歩5分