
中之島香雪美術館は、ビジネス街の超高層ビルの中に、静謐で格調ある空間をつくり、日本の美術を堪能できる美術館です。茶の湯の世界で言う「市中の山居」の創造は、街の中に居ながらにして草庵を営み、山中のような静寂な境地を味わうこと。大阪を代表するビジネス街に設けられた、伝統と革新が融合した最新鋭の展示スペースは、静かに美術品が味わえる特別な空間です。
神戸市東灘区御影の香雪美術館は、朝日新聞社の創業者である村山龍平(1850~1933年)が収集した日本と東アジアの古い時代の美術品を所蔵している美術館です。刀剣・武具、仏教美術、書跡、近世絵画、茶道具など、重要文化財19点、重要美術品23点を収集品を所蔵しています。
所在地 | 大阪府大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト 4階 |
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開館時間 | 10時~17時 ※ご入館は16時30分まで |
休館日 | 月曜日、展示替え期間、年末年始 ただし、月曜日が祝日の場合は翌火曜日が休館。 |
アクセス | ・京阪中之島線「渡辺橋駅」12番出口直結 ・地下鉄四つ橋線「肥後橋駅」4番出口直結 ・地下鉄御堂筋線・京阪本線「淀屋橋駅」7番出口 徒歩5分 ・JR「大阪駅」桜橋口 徒歩15分 ・JR東西線「北新地駅」11-5番出口 徒歩8分 |
常設展示施設として、国指定重要文化財「旧村山家住宅」に建つ茶室「玄庵」を原寸大で再現。
「茶室」のみならず「露地」空間全体を再現して常設展示するという手法は、今回の「中之島香雪美術館」が初めてです。設計・監修は京都伝統建築技術協会の中村昌生理事長が担当し、施工は元禄元年(1688)創業の安井杢工務店が伝統工法で仕上げました。露地は中根庭園研究所が監修しました。伝統的な匠の技と、映像・照明による空間演出など現代のテクノロジーとが融合しました。